長野から名古屋へ
この日は前日に乗せてくれたプジョーのお兄さんが9時に迎えに来てくれるということだったので、準備をして待っていたのですが・・・来ない。 しばらく待っていましたが、10時を過ぎても現れませんでした。 寝過ごしたか、乗せる気がなくなったのか、いずれにしても全て相手の好意なので仕方のないことです。 気を取り直して、道の駅沿いの甲州街道でヒッチハイクをすることにしました。
ヒッチハイカー=入浴していない、臭い
20分くらいして止まったのはホンダのエスティマ。 千葉県から蓼科へ旅行中の40代のご夫婦でした。 前日に納車になったばかりの新車であり、「まだ子供たちも乗ってないのよ」とのことでした。 奥様が「ヒッチハイカー=お風呂も入っていなくて臭いんじゃ・・・」と心配して乗せるのを躊躇したというのを旦那様がバラしてくださいました。 しかし、「前日の夜にすぐそこの温泉に入っているので大丈夫です」と伝えて奥様を安心させました。 諏訪IC近くで降ろしてもらい、また次の車を捕まえることにしました。
ベンチャー企業の社長さん
次の目的地は「名古屋」。中央高速を使って一気にワープする戦略です。 インターチェンジの手前でのヒッチハイクとはいえ、名古屋行きの車がそもそも少ないと思われる中の"賭け"です。
30分ほど続けてようやく車が止まりました。 乗っていたのは、名古屋からゴルフに来ていたベンチャー企業の社長さんでした。 「名古屋」というボードの文字を見た瞬間に乗せる決断をしてくれたそうです。 「名古屋までの間、話し相手がいなくて暇だから」という理由で乗せてくれたとのことでした。
職業はベンチャー企業の社長で、様々な事業を手掛けているとのこと。 福岡県出身で、若くして銀行の支店長まで上り詰めたものの退職して起業したそうです。 長野へきている理由もゴルフ場に対してコンサルティングを行っているらしく、仕事を兼ねてのことでした。 事業の起こし方やマネタイズの手法など、アルバイトでしか職業経験のない大学生の私たちにとって、新鮮かつ魅力的なものでした。 名古屋のツインタワーにオフィスを構えることが夢だと語っていたこの社長さんですが、今どうされているのかが気になっています。 しかし、連絡先も名前もわからないためにそれも叶わず・・・。
名古屋駅前で降ろしてもらい、この日の夜は世界の山ちゃんで手羽先とビールを食し、ネットカフェに泊まりました。 ちなみに、翌日以降も旅は続きますが、ヒッチハイクをしたのはこれが最後でした。
伊勢神宮観光
翌日は電車で伊勢神宮に行き、まったり一日かけて伊勢をふらつき、夜はJR関駅前で野宿しました。 さらにその翌日は、JRの鈍行列車で東京へ帰りました。 もうすでにヒッチハイクをする気力も体力も残っていなかったので電車を使いました。
おわり。
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