宇都宮 ヒッチハイク

宇都宮へ

磐梯熱海駅前で一夜を明かしたこの日、ヒッチハイクで東京方面に帰ることにしました。 須賀川駅まで電車で行き、そこからヒッチハイクをすることに。 国道4号線で「那須」のボードを掲げたものの、30分以上車は止まりませんでした。 旅行4日目で疲労がたまっていたため、表情にも疲れが出ていたのかもしれません。 どうせなら一発遠距離を狙おうということで、須賀川インターチェンジ付近で「宇都宮」にボードを書き換えてヒッチハイクすることにしました。

宇都宮のトラックドライバー

わずか10分ほどで止まったのは宇都宮ナンバーのトラック。 運転手は40代の男性、須賀川で荷物を降ろして宇都宮に帰社するところでした。 「本当は家族ですら乗せちゃいけないんだけどねえ」と言いつつも乗せてくれちゃいました。

このドライバーさんとの会話は印象に残っているものが多いです。

  • 過去に、煽ってきた黒塗りセダンを煽り返したら追突して相手は病院送りになった
  • 柄の悪い連中に絡まれたときのために木刀を積んでいる(違法だと思います)
  • 宇都宮の寮に単身赴任しているが、千葉の自宅に奥さんと小さな娘さんがいて、1日しか休みがないときでも絶対に家に帰る
  • 速度違反をするとGPSを介して会社にバレてすぐに連絡がきて怒られる
  • 昨今、マナーの悪い運転をするとインターネット上に社名とともに書き込まれて大変なことになる

ガソリンスタンド自宅に残している奥さんと娘さんに会いにいくことだけが楽しみというところが、 映画やドラマに出てきそうなステレオタイプな単身赴任者の姿を感じさせました。 うまく言葉にできませんが、この人の人生観から学んだことは大きかった気がします。

矢板インターで高速を降り、国道4号線沿いのガソリンスタンドで降ろしてもらいました。 そしてすぐに最後のヒッチハイクを開始しました。

地元のおばちゃん

20分くらいして止まったのは、60代とおぼしき地元のおばちゃんでした。 ボードに書いた地名は「宇都宮」だったのですが、おばちゃんは地元のさくら市の人間で宇都宮まではいかないらしく、すぐ近くの氏家というJRの駅でおろしてもらいました。 いつものヒッチハイクでは車中で「どこから来たの?ヒッチハイクだなんて珍しいね」といった会話をするのが定番なのですが、このおばちゃんは無口でした。 こちらは旅のノリで「僕たちヒッチハイク旅行をしてて福島まで行った帰りなんですよ〜」と話しかけても、ほとんど反応はありませんでした。 会話もほとんど盛り上がらないまま駅に着いて降ろしてもらいました。 まるで無口のタクシードライバーのような、乗せてくれた方の中で最も異色でした。

氏家からはJRで宇都宮駅に向かい、有名な餃子を食べ、その後もJRで東京へ帰りました。

おわり。


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