茨城ヒッチハイク

土浦から水戸へ

ヤンキーと油そば

2007年9月、前回のヒッチハイクからのちょうど1年後に再び友人とヒッチハイク旅行をすることにしました。 千葉県内で集合したのは既に午後。 茨城県の土浦からスタートすることに決めて、そこまでは電車とバスで向かいました。

雑貨屋経営のお兄さん

駅から歩いて数分のところにある国道でも県道でもない名もない小道でヒッチハイクを始めました。 目的地は「水戸」。 前回のヒッチハイクからブランクがあったため、"地図で車の流れを読み、幹線道路で行う"というヒッチハイクの鉄則を忘れていました。 30分以上かかっても車が捕まらないため、より近い場所である「石岡」にボードを書き換えているときに1台の車が止まりました。

1度通り過ぎた後に戻ってきてくれたその車に乗っていたのは30代の雑貨屋経営の男性。 気さくでカッコイイお兄さんでした。 その人に「ヒッチハイクでどんな時が楽しい?」と聞かれて、「ん〜〜何でしょう・・・」とまごついていると、 「ないの(笑)」と笑われたことを覚えています。 石岡の国道沿いで降ろしてもらいました。

軽自動車のヤンキー風少年

1台捕まえることに成功したハイテンションが消える前に、次の車を捕まえることにしました。 目的地は今度こそ「水戸」。 もう夕暮れの時刻であり、帰宅ラッシュの国道は渋滞していました。 渋滞していると車の流れが緩やかになるのでアピールはしやすいのですが、戻ってきてくれる可能性が低いため成功率が下がるようです。 実際、やっと止まってくれたときには既に30分ほどが経過していました。

止まってくれたのは、軽自動車のヤンキー風少年でした。 運転手は自称浪人生の19歳ですが、どう見ても田舎のヤンキー。 助手席は17歳の高校生でした。 先輩後輩の関係だそうです。 車はネオン管とハイビスカスで装飾されており、いかにもな感じでした。

しかし、人は見た目で判断してはいけません。 二人ともすごく優しくて親切な好青年なのです。 運転手の少年は球技や格闘技などあらゆるスポーツを経験している人で、 助手席の少年はある文化系競技で大学へ推薦入学を検討しているほどの凄い人でした。

水戸に着いてからは4人でめん家という店の油麺という油そばを食べました。 かなりおいしいのでオススメです。 その後、私たちはどこかで野宿することを望んでいたのですが、「水戸は治安が悪すぎるから絶対やめた方がいいですよ」と運転手の少年にアドバイスされたので、水戸駅前まで送ってもらいネットカフェに泊まることにしました。浪人生ですらヤンキー風の格好なわけですから、治安が悪いというのに変に納得してしまいました(笑)


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